皮膚科でのにきび治療

にきびが出来たとき、対処法としてまず行うのは市販のにきび薬を購入して使うことではないでしょうか。CMなどでも多くにきび用の薬が宣伝されているため、にきび=自宅で治療というのが一般的な認識かもしれません。 ですが、欧米では古くからにきびは皮膚科で治療するものという認識が一般的であり、それが徐々に日本でも浸透しつつあります。 皮膚科でにきび治療を行う場合、自宅での治療と最も違う所は、ずばり「効率良く、かつ確実ににきびを治療できる」点です。 市販薬では取り扱えないにきび薬を使って専門的な治療を行うため、自力で対処するよりもはるかに確実性の高い治療が行えます。 皮膚科でにきび治療をする場合、どのような治療が行われるのでしょうか。 ・まずは診察 どんな治療をするにも、まずは診察をしてにきびの状態をじっくり調べます。にきびにもでき始めの初期症状のものから、赤ニキビといわれる重度な症状のもの、にきび跡になっているものまで様々な段階があるので、患者の皮膚の状態に合わせて処方する薬の種類や量を調整します。 にきびは発生する原因が多岐にわたっており、生活習慣や食事の内容、体質的なものまで様々な要因があります。そのため、初期診察時にカウンセリングを行なって細かな生活パターンまで把握します。 ・投薬によって治療開始 皮膚科で処方される薬は大きく分けると外用薬(塗り薬)、内服薬(飲み薬)の2種類があります。どちらも処方されますが、最近特に注目されているのが外用薬の中でも「外用レチノイド」です。 外用レチノイドとは 海外では10年以上前からずっとにきび薬として標準的に使われてきた薬ですが、日本ではまだ2008年に認可されたばかりの新しい薬です。 海外では当初から"革新的なにきび薬"として注目され、その効果が実証されてきていた薬なので、日本でもまだ新薬ながらにきび治療における標準となっています。 外用レチノイドの効果は、簡単に言うとにきびの原因である"毛穴の詰まり"を解消することです。皮膚表面にできる角質の生成を抑えて、詰まった毛穴を再び拡げる効果があります。イメージとしては、美容外科で行われているピーリングに似た働きをします。 ただし、外用レチノイドには副作用(専門医はマイナスイメージを避けるために随伴作用と呼びます)があります。使い始めて1ヶ月程度で、ほぼ確実に薬を塗布した部分が乾燥し、赤みを帯びてきます。 これは、上記したように角質を薄くするために保護層が一時的に薄くなった結果です。 これはほぼ間違いなく発生する症状ですが、効果が出始めている証拠でもあります。この段階で諦めずに使い続けることで、3ヶ月後を目安としてにきびの量が確実に減り始めます。 医師は処方するときにこの随伴作用について必ず説明します。 ・外用レチノイドと同時に処方される薬 症状によって、外用レチノイドと共に従来型の抗菌薬を処方されます。外用レチノイドによって毛穴を詰まりを解消しつつ、抗菌薬によってアクネ菌を攻撃して、比較的重度なにきびを短期で治療するのが目的です。抗菌薬には、外用薬と内服薬のどちらもあります。